FP試験を受ける上で必要となるライフプランニングの基礎知識

雑記
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ライフプランニングとはライフデザインに基づいた生涯の生活設計を立てることです。

ライフデザインとは各個人の自分の価値観に基づく生き方のことをいいます。このライフデザインに合わせて自分と家族の生活設計を立てることがライフプランニングです。

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ライフプランニングの考え方

各ライフステージ、年代ごとの一般的なテーマ(イベント)に基づいてライフプランを設計します。

独身期(20歳代前半)

就職の時期。自分自身のライフデザインを確率するとともに社会生活における基本的な知識を身に付ける時期。

家族形成期(20歳代後半〜30歳代前半)

自分自身のスキルを磨く時期。結婚の準備、出産・教育資金の準備、住宅取得の準備の時期。

家族成長期(30歳代後半〜40歳代前半)

住宅の取得、子どもたちの進学問題など出費のかさむ時期。親の介護や相続などについても検証を始める時期。

家族成熟期(40歳代後半〜50歳代)

教育費や住宅ローン返済等を考慮しながら、親の介護とともに自分の老後のことを検討。健康の増進を図るとともに医療保険等の見直しを考える時期。

定年退職期(60歳前後)

第2の人生がスタートする時期。退職後のプランニングが重要な問題。退職後は健康や生きがいも重要な要素。

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社会保険の各保険制度

社会保険制度は会社員のような被用者を対象とする職域保険と被用者以外の自営業者等を対象する地域保健の大別されます。

社会保険制度の分類
職域保険地域保健
医療健康保険国民健康保険
年金厚生年金保険国民年金
雇用雇用保険-
労災労働者災害補償保険労災保険(特別加入)
介護介護保険(40歳以上)

健康保険と国民健康保険の仕組み

医療制度には被用者が加入する健康保険と自営業者などが加入する国民健康保険に分けられます。

国民健康保険

国民保険は被保険者とその被扶養者の業務外(労働者災害補償保険の業務災害以外)の事由による病気やけが、出産、死亡などについて保険給付を行う制度で、健康保険の保険料は事業主と被保険者が折半して負担します。

国民健康保険

一方、国民健康保険の保険給付は健康保険の保険給付の内容に加え被保険者の業務上の病気・けがなども対象となります。国民健康保険の保険料は各市町村によって異なります。

なお、医療費負担はどちらも原則3割を自己負担し残りの7割は保険者が負担します。また自己負担が高額になる場合には高額医療費制度が設けられ負担が軽減される仕組みもあります。

退職者および高齢者向け公的医療保険

退職後も任意に健康保険に加入できる制度として任意継続被保険者制度があります。保険料は全額自己負担となり加入期間は原則として2年です。退職の日までの被保険者期間が2ヶ月以上必要です。

また65歳以上から75歳未満の人は前期高齢者医療保険制度に加入し、75歳以上の人および65歳以上から74歳未満で一定の障害のある人については後期高齢者医療制度に加入することになります。

公的介護保険

介護保険制度とは高齢社会の進展に伴い高齢者本人にも被保険者として現役世代同様の負担を求めるなど国民から幅広く負担を求め財政の安定化を図り福祉サービス等を給付する制度です。

介護保険の保険者は市町村および特別区で被保険者は65歳以上の第1号被保険者と40歳以上65歳未満の第2号被保険者に分けられ、利用者負担は基本的には1割でサービスの利用に応じた負担が原則となります。

労働者災害保障保険(労災保険)の仕組み

労働者災害保障保険(労災保険)は業務上の事由または通勤災害による労働者の怪我やそれに伴う介護や死亡などに対して保険給付が行われます。

雇用保険の仕組み

雇用保険は労働者が失業した場合などに必要な保険給付を行います。
求職者給付や就職促進給付などが含まれます。

年金制度の仕組み

年金制度は公的年金と私的年金との2つに分けられます。

公的年金

公的年金は以下の3種類に分けられます。

  • 国民年金
  • 厚生年金保険
  • 共済年金

国民年金は基礎年金として20歳以上から60歳未満の全ての人が加入します。

また会社員や公務員等は上乗せとしてさらに厚生年金や共済年金に加入することになります。

私的年金

私的年金は以下のようなモノが含まれます。

  • 企業年金
  • 個人年金保険

企業年金は企業が主体となって年金を支給する制度であらかじめ給付額の算定式が確定している確定給付型と運用実績によって給付額が決まる確定拠出型の2種類があります。

また、個人年金保険は、国民年金や厚生年金などの公的年金を補てんする目的で加入する私的年金です。

 

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ライフプランニングが全ての基本となる

金融資産運用、不動産、相続などは一部の人にとって関連性の高い知識となりますが、ライフプランニングは全ての人にとって関連性の高い大切な知識です。

ライフプランニングは最も基本となる大切な知識なので少し範囲は広いですが、しっかりと理解することがその他の分野を習得する上でも大きく影響を与えます。

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