住宅の購入やキッチンをリフォームする時、ガスコンロにするかIHクッキングヒーターにするか悩むことはありませんでしたか?
特に新築物件を検討する場合、今まではガスコンロしか考えていなかった人も多かったですが、近年、IHクッキングヒーターが少しずつ普及してきていて、中には給湯器と併せて「オール電化」を取り入れるケースもあるようです。
ちなみに平成26年の時点でIHクッキングヒーターの普及率は20%%程のようですが、実際にどちらを使ってみたいかのアンケートなどではIHクッキングヒーターと回答する人の方が少しずつ増えてきているようです。
ガスコンロとIHクッキングヒーターの違い
ガスコンロはその名の通り、ガスを使用して火を起こします。
一方、IHクッキングヒーターは電気を使って加熱する仕組みです。
ちなみにIHクッキングヒータのIHは電磁調理器のことで、Induction(誘導)とHeating(加熱)の頭文字からそう呼ばれているようです。
それぞれメリットとデメリットを以下にまとめてみました。
ガスコンロの特徴
- ガスコンロのメリット
- 火力調整がしやすい
- 調理器具を選ばない
- 停電に強い
- 初期費用を抑えられる
- ガスコンロのデメリット
- 火事やガス漏れの危険性がある
- 必要に応じて警報機を設置する必要がある
- お手入れが大変
- 熱気がこもりやすい
ガスコンロは火力を目で確認することができるので、IHクッキングヒーターに比べると火力の強弱を調整しやすいです。
また、IHクッキングヒーターには、専用の調理器具が必要になるため、もしIHクッキングヒーターを取り入れる場合は、調理器具の買い替えが必要になります。最近ではガスコンロとIHクッキングヒーターの両方に対応した調理機器も沢山出てきているので、もし今後、どちらかに変更する場合は両方対応したモノを購入するのも良いでしょう。
なお、災害によって停電が起こってしまった場合、IHクッキングヒーターであれば利用できなくなってしまいますが、ガスコンロであれば特に問題がありません。ですが、ガス漏れが想定される場合は結局ガスを止められてしまうので、こちらは必ずしもどちらが良いかは判断できないかもしれません。
IHクッキングヒーターの特徴
- IHクッキングヒーターのメリット
- 安全性が高い
- 手入れが簡単
- 空気が汚れにくい
- 熱気がこもりにくい
- 未使用時スペースを有効活用できる
- IHクッキングヒーターのデメリット
- 調理器具に制限がある
- 火力調整が難しい
- 停電時に使用できない
- 初期費用・修理費用が高い
IHクッキングヒーターは、実際に炎が出る訳では無いので、ガスコンロと比べて火事の心配がほとんどありません。
ただ、IHクッキングヒーターの場合、使い終わってからもしばらくの間は熱が維持されます。見た目だけでは熱さの違いは分からないため、火傷しないように注意が必要です。
また見た目の形状からも分かるように、掃除の手軽さについてはIHクッキングヒーターの方がかなり楽になります。ガスコンロの場合は時間も手間も掛かりますが、IHクッキングヒーターならひと拭きでキレイになります。毎日、キッチン周りを掃除する主婦の立場としてはこれはとても大きなメリットになりますね。
生活スタイルによって優越は変わる
不動産投資の観点として大切なのはどちらが優れているかではなく、どちらが入居者の方のニーズにマッチしているかだと思います。
家を「借りる側」からすれば「オール電化」なんてあまり意識しないはずですからね。
利用料金の違い
IHクッキングヒーター(電気代)とガスコンロ(ガス代)の利用料金については以下の通りです。
1kWh辺りの料金比較利用方法 | 利用料金 |
---|---|
電気(10時~17時) | 38.63円 |
電気(7時~10時/17~23時) | 25.92円 |
電気(23時~7時) | 12.16円 |
都市ガス | 12.10円 |
プロパンガス | 21.21円 |
電気の場合だと、利用する時間帯によって利用料金が3倍程変わりますが、ガスの場合は、都市ガスとプロパンガスで利用料金が2倍程変わります。
家主の立場で考えるとどちらが良いか?
そんな中で僕の感覚としては、料理に一定のこだわりを持つ方の場合は、やはりガスコンロの方が安心されることが多いです。
勿論、IHでもハイクラスのものであればガスに負けないくらいの調理品質が期待できますが、単身者を対象としたワンルームマンションの場合は、基本的に過剰なスペックは搭載されていないため、IHクッキングヒーターの場合は、少し不安に感じる方もいるそうです。
また家事に専念している主婦の方なら手入れの容易さはかなり嬉しいですが、たまにしか料理をしない単身者にとっては、それ程頻繁には手入れをしない人もいるかもしれませんね。
さらに不動産投資を行う中で修理費用(維持費)が高いことは致命的です。
物件の品質を保つことは大切ですが、やはり維持費は抑えるべきです。
ワンルームマンションを保有し、主に単身者を対象としている場合、熱源の問題は結構優先度が低いかもしれません。そもそも男性の場合は、積極的に自炊する人も余り多くないかもしれません。
なので僕の最終的な結論としては「正直、どちらもあまり変わらない」なのですが、単身者やDINKSを対象とした場合、ガスコンロが好まれることが多い気がします。
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