IoTマンションの特徴と賃貸経営者としての必要な取り組みについて

住宅

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分 27 秒です。

最近、少しずつIoTマンションという言葉を耳にすることがあります。

とてもワクワクして夢のような生活が待っているような気にもなりますが、さまざまな疑問もあると思います。

IoTってお金が掛かるんじゃないの?

賃貸経営側としてどのタイミングでIoT住宅を取り入れるべきなの?

具体的にIoTとはどのようなモノなの?

何が良くなるの?

今回はIoTに関する疑問について簡単にまとめてみました。

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IoTを取り入れると何ができるの?

IoT(Internet of Things)とは世の中に存在する様々なモノに通信機能を持たせることで、インターネットで相互通信する仕組みのことです。

IoTを取り入れることで生活を豊かにすることができます。一時、ユビキタスと言うふうにも言われていましたが、今はIoTという言い方が一般的です。

今やインターネットの無料化は賃貸設備で不動の人気を得ていますが、近い将来、IoT化もそのような位置づけになるのでしょうか?

住宅にIoTを取り入れることで、例えば以下のようなことができます。

スマートフォンによる施錠

スマートフォンや交通系ICカードによるドアの解錠や遠隔地からの監視や操作が可能になります。

自分が家にいない時間帯で家族や友人のような第三者が訪れた場合も一時的に(時間帯限定で)、解錠の許可を与えることもできるので「鍵の受け渡し」という手間が無くなります。

遠隔地からの施錠

外出時、ドアの解錠については「ちゃんと戸締まりはしてきたか?」という不安感がよぎることもありますが、リモートでの監視(確認)や操作ができればそのような不安も解消されます。

また不正な解錠を検知した場合は警報音を作動させたりメールで知らせてくれる機能もありますし、子供の帰宅時に通知するような仕組みを設定すると親が不在の時でもちゃんと子供が家に帰ったことが分かるため安心できます。

遠隔地からの家電の制御

その他、家の近くに着いたらエアコンを付けたりお風呂のお湯を入れたり(追い焚きしたり)することもできますし、最近ではGPS機能により家の近くに着くと自動で対応することも可能です。

空調やカーテンの操作についてはタイマーやAI(人工知能)の機能により自動で快適な環境に調整してくれる機能もあります。

管理カメラやインターフォンのIoT化

防犯カメラのIoT化によって遠隔地からでもスマートフォンを経由して現場を監視することもできます。防犯面でも安心できますし、小さな子供やペットがいる家庭にも喜ばれる仕組みです。

またモニター付きインターフォンをIoT化することで宅配などを受け取れなかった場合もスマートフォン越しで直接再配達の希望時刻を伝えることも可能です。

音声スピーカーの活用

音声スピーカーはIoT家電として、今もっとも普及している製品です。

質問を投げかけると音声で答えてくれますし、TV、照明、エアコンなどを音声スピーカーで制御することもできます。外出時は「行ってきます」の一声で部屋中の不要な電源を消してくれます。

設置型のIoT家電で差別化

住宅にIoT機器を備え付けなくても音声スピーカーのような設置型のIoT家電で対応する流れもあります。

大和リビング(大和ハウス系列)は「Google Home Mini」とWi-Fi環境を組み合わせたサービスを月額2,700円で提供するとの発表もしています。管理物件が小規模な個人家主にとっては少し負担になりそうですが、大手の管理会社としてはこのような大規模な先行投資で入居者ニーズを掴むのも得意そうですね。

ただ、わざわざ高い初期費用を払わなくても「後付け」で差別化が図れるのは嬉しいポイントだと思います。

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賃貸経営にIoTマンションは必要?

近い将来、IoTは爆発的に普及していきそうです。

ただ新しい技術や仕組みを取り入れる時はいつもそうですが、IoTについても現時点では実用的なレベルでは無いような気がします。

勿論、IoTによって得られる恩恵はとても大きいですが、現時点で多くの人が「この機能が無くては生活に支障を来す」というレベルのものはまだ無いように思います。

IT製品を利用する以上、セキュリティ(サイバー攻撃)のリスクは必ず付きまといますし、動作不良による影響も大きいはずです。

(便利な仕組みが出てくると必ず悪さを考える人達が出てくるモノです。)

特に「正しく戸締まりができていなかった」だったり「機械の故障でドアが開けられず部屋に入れない」というようなトラブルなどを考えると、現時点で慌てて取り入れるレベルで無くても良いと思います。

IoTで生活が豊かになることは間違いありませんが、余りIoTを全面に出し過ぎて、期待外れだったり、面白みが無かったら、短期間で退去されるため帰って逆効果になります。

今後、IoTマンションがブームになるためすぐに次の入居者が見つかるかもしれませんが、短期間での入退去は一時費用の出費が大きいため、個人的には良くないことだと考えています。

また自分がターゲットとしている入居者層が本当にこのような機能を求めているのかも重要です。

ファミリー層には導入効果は大きいかもしれませんが、機械が苦手なお年寄りには使いこなすのは難しいかもしれませんし、一日のうちの大半を職場など部屋の外で生活している若者の一人暮らしにとってどこまで大きな影響を与えてくれるのかは少し疑問が残ります。

(勿論、デジタル家電が得意では無いお年寄りにこそ嬉しい仕組みでもありますが…)

競合物件との「差別化」と考えれば聞こえは良いですが、「IoTを取り入れることで全ての問題が解決する!」と考えるのも軽率です。

IoTに興味をもっている層が一定数いることは確かですが、どの程度までの家賃の値上げまでなら許容できるのかは人によって違いがあるはずです。

今始めることで「新鮮さ」や「珍しさ」の面では間違いなく注目を集められますが、それが数字としてしっかりした成果に繋がるかは別問題です。

今後の動向を見定めることは大切ですが、現時点では無理に取り入れる必要は無いと思いました。

プロフィール

楽待新聞&不動産投資Libraryのコラムニストをしています。
普段、不動産投資家として考えていることや体験談などを掲載しています。
これから不動産投資を始めたい方や、賃貸経営初心者の方に対して、分かりやすい内容を心掛けています。

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