スマートフォンが自宅などの鍵変わりになるサービスが話題になっています。
空き巣被害の現状
住宅への不法侵入や窃盗と聞いて頭に浮かぶのはピッキングと言う方もいるかもしれませんが、意外にもピッキングによる被害は年々減少傾向です。
住まいる防犯110番の情報によれば平成14年頃を境に極端に減少しています。
理由の一つに玄関鍵の精度が強化されている事が挙げられます。
「今までの鍵(ピンタンブラー錠)はピッキングに弱く、ディンプルキーはセキュリティに強い」と言うつもりは全然ありませんが、それでも鍵が高機能になっていることは間違いありませんし、最近ではICカードやスマートフォンなどさまざまなモノが鍵として扱われています。
今後は指紋や目(虹彩認識)などの生体認証になっていくんでしょうかね。
そう考えるとやはり問題は個人の閉め忘れです。
一戸建住宅やマンションに関わらず侵入される原因は無締りです。鍵の閉め忘れですね。
僕も家が一戸建なので、鍵の閉め忘れにはとても気を使いますし、外出後、心配になって戻ることなんて何度もあります。
トリプルセキュリティ(エントランス・エレベーター、玄関)の高級マンションに住んでいたらここまで神経質にならないのに…とかついつい思ってしまいます。
画期的な鍵製品
ここ最近はとても画期的な鍵製品が沢山販売されています。
鍵の色で切り替えを判断
美和ロックの「チェッキー」はカギの色(白⇔橙)が切り替わることで閉め忘れの確認できます。
もとの鍵に取り付けて使用するのですが、MIWA製品の鍵であれば基本的に取り付け可能です。
こんなのアナログでできちゃうんですね。
鍵の上から覆うため、少しサイズが大きくなってしまいますが、途中で引き返したりしなくて良いのは本当に嬉しいですね。
鍵に関わらずこう言う外出先から確認できるって仕組みは本当に素晴らしいと思います。もっと流行って欲しいですね!
コマニーのオートロック錠
鍵を必要としないオートロック錠として、2016年現在、コマニーの製品はオートロックのDECIMEL(デシメル)とスマートキーのPremiaII(プレミア2)などが販売されています。
DECIMEL(デシメル)の特徴には以下のようなものがあります。
- オートロック機能
- ドアが閉まるとそのまま施錠されるオートロック式電子錠
- 外出中も鍵の締め忘れによる空き巣の心配が無い
- テンキー認証によるロック解除
- テンキー認証による開錠なので鍵をなくす心配が無い
- 鍵を持たずに外出することができる
- スマートキーでワンタッチ解錠
- 専用のスマートキーによりワンタッチ解錠が可能
- 専用のスマートキーが手元に無くてもテンキー認証による解錠が可能
一方、PremiaII(プレミア2)の特徴には以下のようなものがあります。
- エントランス連動型スマートシステム
- 共有部のエントランスはハンズフリーで通過
- 専有部玄関も鍵を取り出さずに解錠可能
- 追加取り付けが容易
- 既存物件に対して後から追加で取り付けることができる
- ニーズに合わせてセキュリティや利便性の教科が可能
後付型スマートロックロボット
後付型スマートロックロボットの「Akerun(アケルン)」はドアの内側に取り付けることでスマートフォン内にダウンロードしたアプリでドアの解錠・施錠を行えるシステムです。
これまでもこのような便利さを追求する仕組みはありましたが、その多くはマンション建設時にオートロックシステムを入れるなど、非常に大掛かりなものばかりでした。
まぁ、それでも十分に素晴らしいサービスですけどね!
だけど、スマートフォンを利用することで、その手軽さのみならず、管理者がスマートフォンのアプリ上で操作するだけで鍵の権限の受渡しおよび取消しができ、ゲストの入退室履歴を確認することや、時間を限定した鍵の発行も可能で、無断での合鍵を複製されるリスクも抑えることができます。
現在は一部の地域での試験運用期間のようですが、今後普及すればとても便利な機能ですね。スマートフォンが鍵の代わりとなり、扉に近づくだけで自動で開錠してくれため、アプリを起動させる必要もありません。
その上、自動で閉まるため閉め忘れも防止できます。
引き戸にリフォーム?
YKK APの「かんたんドアリモ」はドアからドア、引き戸から引き戸に加え、ドアから引き戸へのリフォームが可能です。ちなみにドアから引き戸へのリフォームは業界初です!
どちらかと言えば戸建て物件が対象のようでが、スペースさえ確保できればバリアフリーの一環としてちょっとした親孝行になるかもしれません。
素材やデザイン(ガラス窓の形など)もさまざまなので希望に沿うモノが見つかりそう。販売価格は475,000円からと安くないですが、壁を壊す必要が無いためそんなに高い訳でもですし1日で取り付けられるのも嬉しいです。
実際のリフォーム後のイメージをシュミレーションできるツールも用意されている他、ショールームや展示場による宣伝活動にも力を入れている。
10月からはアフター省エネ住宅ポイントのキャンペーン期間(10/1~12/30)として豪華な抽選ですが、結構豪華なプレゼントも貰えるそうですよ!
玄関ドアを引戸にかえる「アウトセット玄関引戸」の他にも新築向けの「玄関ドア」もあり全ての機種にスマートコントロールキーと言う次世代ドアキーシステムが採用されているそうです。
セキュリティへの意識が変わる
セキュリティに関する課題は今後も出てくるかもしれませんが、それでもとても画期的なサービスです。鍵以外にもBluetoothを利用し家電などとも連動できそうですね。(既にあるのかな?)
リモートからON/OFFの切替ができれば外出時の「あれ、エアコンちゃんと消したかな?」と言ったモヤモヤ感も解消できますよね。
また、万が一スマートフォンを落としてしまったとしても容易にリモートで権限の取消しができるのであれば、実際の鍵を落とした時に比べて影響は少なしです。さらに賃貸物件に取入れることで入居者さんの入れ替わりに伴う鍵交換もしなくて済みます。
今後、もっと普及してきて上手くローコストで取り入れることができれば入居者さんにも喜んで頂けますし、何より僕の自宅にも欲しいです!是非普及して欲しいです!
鍵がいらない生活
取付けに関しては引き戸などの一部物理的に設置できないモノもありますが、玄関ドアとして採用されているような扉ならほとんどのモノに取り付け可能で、設置時間も1時間程です。
乾電池による電源供給なため、停電などの影響も受けないですし、電池の残量が減るとアラームで知らせてくれます。
オートロックの解除方法はテンキーによる暗証番号解錠、カードキーによるタッチ解錠、また非常時にはシリンダーキー(一般的な鍵)で扉を開ける事ができる他、接触部に当てるだけで解錠できるIC半導体キーやFOBキーと呼ばれる電波を送受信する鍵を携帯する事でドアに(1m以内に)近づくだけで自動的に解錠できる製品もあります。
FOBキーによる電波のやりとりについては、常時双方向での通信が必要となるため、やや電池の減りは早いようですが、バッグやポケットに入れておくだけで解錠できるためとても便利ですね。
利便性だけではなく、セキュリティ面でも優れていて、ドアを閉めた後は約1.5秒後に自動的に鍵がロックされるため、基本的には鍵の閉め忘れの心配はありません。
またドアを無理にこじ開けようとした場合は警報音が鳴りますし、暗証番号を複数回(3回)誤って入力した場合は、一定時間、認証情報の受付を停止するため、空き巣対策としても十分な機能が備わっています。
暗証番号さえ知っていれば鍵を開けれてしまうって、かなり便利だと思います。一人暮らしの場合は余り意識しないかもしれませんが、家族や知人間で合鍵の作製や受渡しをする必要が無いのは嬉しい事です。
トラブルなどの緊急時にも24時間365日対応での電話サポートが備わっていますし、取り付け後一年間までは無料修理補償が付いています。
今ではIT技術で鍵の開け閉め情報を記録したり、状況に応じて管理者にメールを通知するようなサービスもありますが、これはとても手軽な製品で、例え後付けでも初期投資を抑えられます。
自宅に設置するのも良いですし、区分マンションなどの所有物件に取り付ける事で、周りとの差別化が図れて面白いかもしれませんね。
ちなみに現在、ホームページで公開されているモノでは値段は5万円~8万円程です。正直、安くは無いけど手軽なのでかなり面白い製品だと思いました。
住宅の利便性やセキュリティ対策については、特にここ数年、次々と新しいアイデアが生まれとても便利な機能があります。特に僕は外出する際、鍵の閉め忘れた心配になり、何度も確認してしまうので、閉め忘れ、消し忘れなどのこう言う不始末をカバーしてくれるような製品はどんどん出てきて欲しいです。
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