皆さんは24時間ゴミ出しサービスのマンションに住んだことはありますか?
一見、それ程、大きな価値があるとは思わないかもしれませんが、一度体験してみるとその有り難みは想像以上だということが分かりますよ。
マンションごとに異なるゴミ出しのルール
マンションのゴミ出しのルールにはいくつかのパターンあると思います。
- 24時間いつでも各階ごとでゴミ出しが可能
- 24時間いつでも敷地内でゴミ出しが可能
- 時間制限はあるものの敷地内でゴミ出しが可能
- 敷地外の近くのゴミ集積場でゴミ出しが可能
ファミリー層向けの大規模なマンションの場合は、各階ごとに設置してあるダストシュートにいつでもゴミを出せるところがあります。わざわざ1階まで降りる必要も無いので、高層階の入居者からしてもゴミ出しの負担が減り嬉しい限りです。
また、一部のハイグレードマンションを除いた多くのマンションでは、敷地内に1ヶ所〜2ヶ所だけゴミ捨て場が設置されています。24時間、いつでもゴミ出し可能なところもあれば、決めされた指定日にだけゴミ出しができるところもあります。仮に時間制限があったとしても、わざわざ敷地の外に出る必要が無いので、雨の日でも濡れる心配が少なくかなり快適です。
一方、築年数が古めのマンションやアパートでは、敷地内にゴミ捨て場が備えられていないケースもあります。この場合は近くのゴミ捨て場にまで歩いてゴミを持って行く必要があり、外に出るため雨が降っていたりすると、その分、負担感が増してしまいます。
敷地外のゴミ捨て場までの距離が遠い場合は、敷地内にゴミ捨て場がある事は特に喜ばれますね。
24時間ゴミ出しサービスの大きな効果
ここ最近では、賃貸マンションでも24時間ゴミ出しサービスのニーズは高まりつつあり、近隣の物件との差別化の意味でも意外と効果は大きいと言われます。
24時間ゴミ出しサービスは人気設備ランキングでもいつも常連の設備となります。
順位 | 設備 |
---|---|
1位 | インターネット無料 |
2位 | エントランスのオートロック |
3位 | 浴室換気乾燥機 |
4位 | ウォークインクローゼット |
5位 | ホームセキュリティ |
6位 | 独立洗面台 |
7位 | 追いだき機能 |
8位 | 宅配ボックス |
9位 | 防犯カメラ |
10位 | 24時間利用可能ごみ置き場 |
入居時には余り意識されないかもしれませんが、入居後の生活はとても快適になります。
24時間ゴミ出しサービスのメリット
24時間ゴミ出しサービスには以下のようなメリットがあります。
- 部屋にゴミを溜めなくても済むため部屋を清潔に保てる
- 時間指定の制限がなく精神的なストレスが少なくなる
- ゴミの分別やゴミ袋の指定が緩和される
- 入居者間のトラブル防止につながる
部屋を清潔に保てる
まず、24時間、いつでもゴミが出せる場合、部屋の中にゴミを溜める必要が無くなります。一時的とは言え、部屋の中にゴミを溜めておくと、時期によっては異臭が発生したり、部屋に虫が入ってきたりする心配があります。
精神的なストレスが少なくなる
市や自治体の回収頻度は、一般的な可燃ゴミは週に2回、缶類やビン類やプラスチックのような不燃ゴミは週に1回程ですが、ワンルームに住んでいる一人暮らし世帯の人は、中々、指定日にゴミを出すのも難しい場合もあります。
仮に1日〜2日程であれば室内にゴミを溜めておくのも我慢できるかもしれませんが、週に1回のゴミ出しのタイミングを逃してしまったら、また一週間、室内にゴミを溜めて置かなければいけません。そう考えると意外と大きなストレスになりそうです。
分別ルールが緩和される
市や自治体のゴミ回収と比べると、ゴミの分別やゴミ袋の指定がやや緩和される場合も多く、入居者の負担も軽減されます。
細かな分別ルールは地域や民間業者によって異なりますが、通常の分別ルールが厳しい地域では、より大きな恩恵になりそうですね。
入居者間のトラブル防止につながる
入居者間のトラブルでもゴミの問題は意外多いそうなので、ゴミの散乱が防げるのもメリットの一つです。もし適切なタイミングにゴミを出さなかったり、周りに迷惑が掛かるような事になれば、家主が苦労するだけでは無く、近隣住民との人間関係もこじれてしまいます。
24時間ゴミ出しサービスのデメリット
一方、24時間ゴミ出しサービスを導入することによるデメリットもいくつか考えられます。
- ゴミ集積場が不衛生になる
- 深夜にゴミ出しできるため騒音がする
- 家主側に導入コストの負担が掛かる
ゴミ集積場が不衛生になる
24時間ゴミ出しが可能と言うことは、室内にゴミを溜めておかなくて済む変わりに、ゴミ集積場には常にゴミがある状態となり、その分、ゴミ集積場が不衛生になってしまいます。なので、その他の設備以上に、ゴミ集積場への手入れをしっかりと意識した管理体制が必要になります。
深夜に騒音がする
深夜のゴミ出しが騒音になるという意見もありますが、騒音についてはかなり地域差があると思います。少なくとも僕の今住んでいる大阪市内では、深夜でも少なからずいろいろと騒音は聞こえてくるので、ゴミ出しによる騒音がそれ程ストレスに感じることはありませんが、地方のような比較的、物静かな地域では、わずかな騒音でも気になる方が一定数いるのかもしれません。
導入コストの負担が掛かる
24時間ゴミ出しサービスを導入するには、少なからずコストが発生します。
ですが、24時間ゴミ出しサービスを導入することによって、結果的に入居者間のゴミについてのトラブルを未然に防ぐことにも繋がります。
月々の出費額と戸数のバランスにも寄るかもしれませんが、それでも入居者に快適に生活してもらうことを考えると、決して無駄なコストでは無いはずです。
判断基準は費用対効果
入居者としても意外とゴミ出しは大きな問題なので、物件のアピールポイントと考えると費用対効果はかなり高いかもしれません。
地域や業者ごとに月額費用は変わりますが、月々数万円程なので、一棟マンションの所有者の中でも、民間業者に24時間ゴミ出しサービスを依頼している家主は意外と多いようです。
ちなみに、既存の回収経路上であれば、その分、料金は抑えられることもあるため、実際に自分の物件の場合はどの程度の費用負担になるのかは、一度、問い合わせをして確認した方が良いでしょう。
入居期間の長期化が期待できる
他の人気設備に比べると、24時間ゴミ出しサービスは、必ずしも必須項目としては考えられないかもしれません。ですが、一度、24時間ゴミ出しサービスを経験してみると、それ無しでは耐えられない位の快適さを感じられます。
当然、空室対策としても大きな成果を発揮するはずですが、それ以上に、入居期間の長期化という意味でも、とても大きなポイントになるはずです。
ゴミ収納庫を設置する際の注意点
24時間ゴミ出しサービスを導入する際は勿論ですが、仮に導入しなかったとしても、マンションの敷地内にゴミ収納庫を設置することで、入居者側の満足度は大きく向上するものです。
備え付けのゴミ集積場にはリスクもある
マンションに予め備え付けられていれば、費用は抑えられますが、施錠がされていない場合は物理的に誰でもゴミを捨てることが可能になってしまうため、入居者以外の部外者が不法投棄をするリスクがあったり、猫やカラスなどに荒らされてしまうかもしれません。
ルール違反の抑止力にも監視カメラは有効
ゴミの分別ルールについては、建物ごとに独自の決まりが定められているはずですが、もし一部の入居者が中々ルールを守ってくれない場合は、少しコストが掛かりますが、必要に応じて監視カメラの設置などを検討するのもありかもしれません。
資金があれば閉鎖式の収納庫が一番
閉鎖式の屋外ゴミ収納庫を設置するのであれば、一時的に費用は掛かってしまいますが、長期的に考えると十分に採算が合う初期投資だと思います。
施錠が付いているタイプのものならば、入居者以外の部外者が不法投棄をする心配もありませんし、猫やカラスに荒らされる可能性も限りなくゼロになります。
追加購入の場合は、対象物件内の戸数や、24時間ゴミ出しサービスを導入するのかしないのかに寄っても、必要となるサイズが変わるはずなので、少し余裕のあるサイズを購入する方が無難です。
今後は必須の設備になっていく
24時間ゴミ出しサービスは、一定の初期費用は掛かるものの、やはり費用効果が大きいため、これからも少しずつ増えていくと予想されます。また、深夜作業や出張などを理由に、決められた時間内にちゃんとゴミを出せない人も増えていきます。
そう考えると、今後ますますニーズは高くなるため、家主側としても24時間ゴミ出しサービスを導入しなざる得ない状況になっていくと思います。
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