アドバンス・レジデンス投資法人の資産運用会社、ADインベストメント・マネジメントによる賃貸マンションの入居者調査が行われ、賃貸マンションに重視するポイントや設置して欲しい人気設備などのアンケート結果が発表されました。

解答者の属性としては一人暮らし、DINKS、ファミリー等さまざまでエリアや職業なども幅広いなっています。家賃については東京など賃料が高いエリアとその他の地域で大きく差が出てきますが、全体として半数近くが家賃10万円以上と比較的、高額物件に占める割合が大きいです。
まず賃貸物件を決める際の内覧件数ですが、2件~5件程が半数以上が占めており、如何に内覧して貰えるかが重要となりますが、一方で一度も内覧せずに決める入居者も少なからずいるようです。
利用する賃貸仲介会社についてはアパマンショップ、エイブルなど比較的、知名度の高い仲介会社が上位を占めるもののかなり分散されていてます。確かに最近では賃貸物件を探す時の最初のアプローチとしては、インターネットによる絞り込みが主流であり、仲介会社による取扱い物件の違いも余り無いため、ある程度納得出来る結果ですね。
重視するポイントとしては立地や周辺環境(治安・騒音)などが上位に来ます。こちらも不動産経営者(大家さん)が最初に意識するポイントと一致します。賃料や品質についても上位を占めており、これらの項目については大家さんの工夫次第である程度調整する事が出来ますね。最も重視するポイントとして挙げられたのがバス・トイレのセパレートですがこちらは重視と言うよりも、もはや最低限の前提条件と考えられる方もいるかもしれませんし、今後建てられる物件についても基本的にはその形になるはずです。勿論、個人の好みや予算との兼ね合いでユニットバスを選択される場合もあるかもしれませんが、最重要ポイントとしては変わらないと思います。
順位 | 項目 |
1位 | バス・トイレ別(セパレート) |
2位 | 立地の利便性 |
3位 | 室内設備の品質 |
4位 | 間取りの使い勝手 |
5位 | 周辺環境(治安・騒音) |
6位 | 基本構造(耐震性・防火性・遮音性) |
7位 | デザイン・雰囲気 |
8位 | 日当たり(部屋の向き) |
9位 | 収納スペース |
10位 | 防犯・セキュリティ面 |
また設置して欲しい設備では床暖房、ディスポンザー、浴室テレビなどの、やや贅沢品(?)が上位にランクインしていますが、最も人気なのはインターネット無料で、特に家賃10万円以下の入居者には半数以上が支持されています。特にワンルームマンションの入居者層である一人暮らしの若者についてはインターネットはほぼ必須なので、物件選びの際、オプションとしてインターネット無料が付いているかどうかは大きな差があります。既に回線さえ整備されていれば、後はインターネット会社とのプロバイダー契約を結ぶだけなので、コストパフォーマンス的にもかなり優れていると思います。
順位 | 項目 |
1位 | インターネット無料 |
2位 | ウォークインクローゼット |
3位 | 温水洗浄付便座 |
4位 | 床暖房 |
5位 | ディスポンザー |
6位 | トランクルーム |
7位 | 食器洗浄乾燥機 |
8位 | 空気清浄機 |
9位 | 室内の照明 |
10位 | 浴室テレビ |
入居者層により期待されるサービスは異なりますが、本当に期待されているサービスを見極め、同時に過剰な(それ程望まれていない)サービスに無駄なコストを掛けないように、ターゲットのニーズを理解する事で賢い経営を目指したいですね。
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